【ロジクール MX ERGOレビュー】クリエイター・在宅ワーカー向けの親指トラックボール

メインマシンのiMacは、これまでは純正のマジックマウスとマジックトラックパッドで操作していました。

年齢のせいもあるかもしれませんが、動画編集など、ドラッグ&ドロップを多用する作業で、手の疲れや肩こりを感じていました。

そこで、この夏、ロジクールの親指トラックボール MX ERGO を購入しました。

これまで、いろいろなマウスデバイスを使ってきましたが、このMX ERGOが一番ぴったりな感じです。

ボールの回り具合、肌触り、クリック音も気に入っています。

この記事では、MX ERGOの良いところ・悪いところを含めて使用感をレビューします。

MX ERGOの長所・メリット

  • 手に負担をかけずに快適に作業ができる
  • 細かい作業のストレスから開放される
  • 机の上のスペースを有効活用できる
  • ボタンをカスタマイズすることで、操作を効率化できる
  • 2台の機器を切り替えて使える→生産性アップ&省スペース化につながる

MX ERGOの気になるところ・デメリット

  • 慣れたら快適。慣れないうちはストレス
  • ボールが取り外しにくい
  • Macで使う時、カスタマイズしないと慣性スクロールが効かない

MX ERGOのメリット〜パソコンの操作を効率化でき、作業時間を短縮できる

手に負担をかけずに快適に作業できる

MX ERGOは、体に負担がかからないよう工夫されています。

本体が手の形に合わせた形状になっているので、手や指に力を入れる必要がありません。

手を乗せる部分はマットな質感のラバーで肌触りが良く、長時間の作業でも苦にならないフィット感です。

ロジクール ワイヤレストラックボール MX ERGOの外観
手のひらを乗せる部分は、マットなラバー。同社のM570tと比べ、高級感の演出に成功している。

また、本体の傾きを2段階に調整できるので、負担のない角度を選んで使えます。

ロジクール ワイヤレストラックボール MX ERGOを傾き角度0°で使用
角度0°の状態。一般的なマウスと同じような角度。操作に慣れないうちはこの角度で。
ロジクール ワイヤレストラックボール MX ERGOを傾き角度20°で使用
20°傾けて使ったときの様子。手の向きに合わせた角度になっていて、腕に負荷がかかりにくい。

20°の角度で使うと、手を本体に置いたとき、手首を回転させる必要がありません。自然な姿勢で操作できます。

初めて使う人は角度をつけずに使うと良いですが、慣れてきたら20度に傾けて使うと、より肩への負担が軽減されます。

細かい作業のストレスから開放される

ロジクール ワイヤレストラックボール MX ERGOでドラッグ&ドロップ
クリックしながらボールを回して、ドラッグ&ドロップ。手を動かす力がいらないので、腕や方への負担が減る。

ドラッグ&ドロップを多用する作業がストレスフリーになります。

トラックボールは本体を固定し、指でボールを動してマウスカーソルを操作します。

手でマウスを動かすより、指先の方が細かい動きに適しているので、細かい操作が可能です。

特に、DTM・CAD・DTP・RAW現像など、細かいドラッグが必要な作業で、親指トラックボールのMX ERGOは真価を発揮します。

一般的なマウスは、クリックしながら本体を手で動かす必要があります。これが腕への負担になります。

動画編集アプリPremiere Proの操作をマジックマウスからMX ERGOに変えて、長時間の作業が苦にならなくなりました。

また、写真編集アプリLightroomのパラメーターを動かすときも、マウスに比べ楽に操作できるようになりました。

机の上のスペースを有効活用できる

ロジクール ワイヤレストラックボール MX ERGOとHHKBを机の上で使用
MX ERGOを使うときは、本体と手を置く場所さえあれば良い。マウスと違って可動範囲を考える必要がない。

トラックボールの良いところは、机の上で場所を取らないことです。

マウスと違って本体を動かす必要がないので、机の上の省スペース化につながります。

マウスは、動かすスペースを確保する必要があり、離れてしまったら手元に戻さなければなりません(このときの持ち上げる動作も、腕や肩に負荷がかかります)。

トラックボールは、本体を置くスペースさえ確保すれば良いので、テレワークで作業スペースを取りにくい環境でも快適に作業できます。

ボタンをカスタマイズすることで、操作を効率化できる

公式アプリ「Logicool Options」で、ロジクール ワイヤレストラックボール MX ERGOのボタンをカスタマイズ
公式アプリ「Logicool Options」の設定画面。ボタンやスクロールなどのカスタマイズができる。

MX ERGOには、6つのボタンがあり、片手でさまざまな操作を行うことができます。

ロジクールが公開している公式アプリ(無料)で、それぞれのボタンに機能を割り当てます。

ブラウザーの進む・戻る、音量の上げ下げといったアクションや、キーボードショートカットの割り当て、ウェブサイトのURLの登録もできます。

また、「ジェスチャーボタン」を選択すると、トラックボールの上下左右の動作に操作を割り当てられます。

スクロール方向も設定できます。Macに慣れている方、Windowsに慣れている方、どちらでも好きなスクロール方向を選べます。

これらの設定は、アプリごとに変えられるので、うまくカスタマイズすると、パソコン作業が快適になります。

以下、私のカスタマイズを紹介します。ご参考に。

iMacのボタンカスタマイズ

筆者のカスタマイズ

  • プレシジョンモード ボタン(デフォルトは精密モード)…Mission Control
  • 戻る/進むボタン…上はダブルクリック、下はジェスチャーの「パン」(ボール操作で上下左右にスクロール)
  • スクロールホイール…中央ボタンはそのまま、チルトの傾きで左右デスクトップの切り替え(Macの仕様に合わせ、スクロール方向は「自然」を選択)
公式アプリ「Logicool Options」で、ロジクール ワイヤレストラックボール MX ERGOのボタンをカスタマイズ
筆者のボタンカスタマイズ。マジックトラックパッドを使わなくても、MissionControlやデスクトップの切り替えができるように設定。ダブルクリックは、Finderでファイルを開くときなどに使う。ジェスチャー(パン)については後述。

iPadのボタンカスタマイズ

筆者のカスタマイズ

  • ボタン1(左クリックボタン)…シングルタップ
  • ボタン2(右クリックボタン)…副ボタンのクリック
  • ボタン3(スクロールホイールの中央ボタン)…ホーム(iPadのホーム画面に戻る)
  • ボタン4(進む/戻るボタンの下ボタン)…上端までスクロール
  • ボタン5(進む/戻るボタンの上ボタン)…下端までスクロール
iPadの設定アプリで、ロジクール ワイヤレストラックボール MX ERGOのボタンをカスタマイズ
iPadのMX ERGOボタン設定画面。Bluetooth接続後、設定アプリで、アクセシビリティ>タッチ>AssistiveTouch>デバイス>MX ERGO と進んでいく。

iPadでは、スクロールホイールの左右傾きボタンは対応してないようです。2つのクリックボタンを除くと、カスタマイズできるのは実質3ボタンです。

2台の機器を切り替えて使える

MX ERGOは2台の機器をBluetooth接続可能。切り替えはボタンひとつでスムーズです。

2台の機器を使うとき、効率よく省スペースで作業できます。

私は、iPadをスタンドに乗せて机に置いています。

ロジクール ワイヤレストラックボール MX ERGOとHHKBを使い、iMacとiPadをシームレスに切り替える。
筆者の作業環境。iMacとiPadの操作を1台のキーボードとトラックボールで操作。省スペースかつ効率的な作業環境になる(パソコンは、Bluetooth だけでなくUSBのドングルを使っても接続可能)

キーボードはHHKB(Happy Hacking Keyboard)のHYBRIDモデル。このモデルは、Bluetoothを4台まで登録できます。

キーボードとマウス、それぞれ1台で2台のマシンを操作します。

簡単な作業をiPadに振り分ければ、iMacのリソースを分散できます。

  • パソコンで動画の編集作業中に、iPadでLINEに返事をする。
  • パソコンで動画をエンコードしている間にiPadでニュースを見る。
  • iPadのブラウザーで調べものをしながら、パソコンでブログの執筆をする。
  • パソコンでの作業中にアイデアが思いついたら、iPadのGoogle Keepにメモしておく。

複数のキーボードとマウスを用意しなくて良いので、場所を取りません。

MX ERGOのデメリット

慣れたら快適。慣れないうちはストレス

初めてトラックボールを使う人は、指によるマウス操作に戸惑うと思います。

慣れてくると、快適な環境を構築できますが、慣れるまではストレスを感じるかもしれません。

汚れがたまりやすい

トラックボールは指でボールを動かすので、ボールの表面と転がる部分に汚れがたまります。

定期的な掃除が必要で、たいていのトラックボールには、ボールを外すための棒を差し込む穴が空いています。

MX ERGOは、この穴の直径が小さいのが難点です。

他のトラックボールは普通のボールペンでも入りましたが、MX ERGOでは、細身のペンを使って出しています。

また、手を乗せるラバー部分にほこりや汚れが付きやすく、こまめに掃除する必要があります。

Macの慣性スクロールが効かない(対策あり)

Macのブラウザーでサイトを見るとき、Apple純正のマウスやトラックパッドを使うと、慣性スクロールが効き、指を離してもそのまましばらく動いてくれます。

下に長いサイトを一気にスクロールできて便利です。

ところが、Apple以外の他社製マウスを使うと、慣性スクロールが効きません。

MX ERGOも例外ではなく、サイトを見るときは、ひたすらスクロールホイールをカリカリ回していくことになります。

そこで、私は、ジェスチャーボタンに「パン」を割り当てて対処しました。

ボタンを押しながらボールを動かすと、上下左右、滑らかにスクロールするようになりました。

「戻る/進むボタン」の手前側に、ジェスチャーの「パン」を設定。ボタンを押しながらスムーズにスクロールできる。

私のマウス遍歴〜MX ERGOに行き着いた理由

パソコン(iMac)のマウスとキーボードは、毎日使うものだからこそ、こだわって選びたいものです。

自分の納得できるものを探し続け、キーボードはPFUのHHKB(Happy Hacking Keyboard)に行き着きました。

マウスも、操作感や機能などにこだわって選んできました。

私のマウス遍歴

  • Apple Magic Mouse(最初に買ったiMacに付属していた純正マウス。スクロールはスムーズ。サイズが小さいため、長い間使うと指と肩が痛くなってくる)
  • ロジクール M570(親指で転がすので使いやすい。数年使うと接点部の不具合が出る)
  • Kensington KT-2352(人差し指トラックボール。価格はリーズナブルだが、タッチパネル式のスクロールの反応がいまいち)
  • Apple Magic Trackpad 2(2台目のiMacに付属。スクロールがなめらかで、ジェスチャ機能が便利だが、ドラッグ&ドロップが多い作業には不向き)

試行錯誤の結果、最終的に、親指トラックボールのMX ERGOに落ち着きました。

動画編集作業など、ドラッグ&ドロップを多用することが増えてきたためです。

また、iPadをiMacと併用するため、2台のマシンをペアリングできるのも、購入の決め手でした。

MX ERGOは、長時間の作業向けデバイス

MX ERGOを使い始めてから、肩や腕の痛みに悩まされることが少なくなりました。

長時間のパソコン作業をする方におすすめしたいトラックボールです(もちろん個人差はあるとは思いますが)。

最初は親指操作に戸惑いますが、慣れると普通のマウスには戻れなくなるぐらいの快適な操作感です。

パソコン作業による疲れや肩こりに悩まされている方に、一度試してもらいたいデバイスです。

特におすすめしたいのは、YouTuber・ミュージシャン・グラフィックデザイナー・カメラマン・CADオペーレーターなど、クリエイティブ分野の方です。

動画・画像の編集やDTMなど、クリエイター向けのアプリは、長時間、細かいドラッグ作業を行う必要があるからです。

また、机の上で場所を取らないので、在宅のテレワーカーにも最適です。

MX ERGOの長所・メリット

  • 手に負担をかけずに快適に作業ができる
  • 細かい作業のストレスから開放される
  • 机の上のスペースを有効活用できる
  • ボタンをカスタマイズすることで、操作を効率化できる
  • 2台の機器を切り替えて使える→生産性アップ&省スペース化につながる

ちなみに、「パソコンは1台しか使わない」「キーボードのショートカット十分。マウスにボタンは不要」という方は、M575Sをおすすめします。

ロングセラーのトラックボールM570tの後継機種です。

MX ERGOの半分ぐらいの値段ですので、親指トラックボールを初めて使う方にもおすすめです。

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この記事を書いた人

豅 純吾(ながたに じゅんご)

デジタルガジェット好きブロガー。
iPhoneは初代から、iPadは2世代目から使っています。
このサイトでは、筆者の体験を元に、オンライン生活に役立つテクニックやガジェットなどを紹介します。

島根県松江市を拠点に、Webクリエイター・グラフィックデザイナー・カメラマンとして活動(公式サイト:Jungo Web

アイコンイラスト:ヘイソン・ニャーさん(TwitterInstagram