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【ピークデザイントラベル三脚レビュー】フルサイズミラーレスカメラの機動力を上げるアイテム

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EOS RPと一緒に持ち運べる軽い三脚がほしい

昨年入手した、Canon EOS RP。小型軽量のミラーレス機でフルサイズの画質が楽しめるカメラです。

ところが、このカメラに合った三脚が見つからないのが悩みのタネでした。

それまで私が使っていたカメラは、Canon 1D MarkⅡ。プロユースに耐えれるよう、堅牢で重厚なボディのカメラです。

三脚もそれに合わせて、頑丈で重いものを使う必要があります。荷物全体が重くなるので、屋外での撮影には一苦労でした。

EOS RPに変えたのは、機材の軽量化も理由のひとつです。三脚もそれに合わせて軽量化したかったのですが、なかなか良い三脚が見つかりませんでした。

そんな中、ピークデザインからトラベル三脚が発売されるというニュースが飛び込んできました。

ピークデザイントラベル三脚(PeakDesign Travel Tripod)

ピークデザイントラベル三脚に、Canon EOS RPを装着
ピークデザイントラベル三脚に、Canon EOS RPを装着

ピークデザインは、カメラ好きの心をくすぐるユニークな製品を販売するアクセサリメーカーです。デザイン性にも優れ、以前からピークデザイン製品を愛用しています。

カーボンモデルとアルミモデルがあります。材質が違うだけで、両モデルとも機能は全く同じです(カーボンの方が軽量。その分値段が高い)。

他のピークデザインの製品同様、かゆいところに手が届くギミック満載の三脚です。

使ってみて良かったところ

ピークデザイントラベル三脚の長所・メリット
  • 設置時間を短縮できるので、撮影に集中できる
    • 脚を伸ばす時間・しまう時間が短い
    • カメラの着脱が簡単
    • 角度の調整に手間がかからない
  • 持ち運びのストレスが減り、気軽に三脚を持って出れるようになる
    • 握りやすい・持ち出しやすい
    • ケースにも本体にもストラップを付けることができる
ピークデザイントラベル三脚に、Canon EOS RPを装着

設置時間を短縮できるので、撮影に集中できる

ピークデザイントラベル三脚は、他の三脚に比べ、素早く撮影セッティングできる構造になっています。

セッティングにかかるその分、撮影に集中することができます。

脚の伸縮が手軽

この三脚は、レバーロック式を採用しています。レバーの配置が指の位置に合わせて作られているので、片手でロック解除できます(公式動画参照)

私がこれまで使っていた三脚は、ネジで締めるナットロック式でした。しっかり固定できる反面、ナットをひとつずつ回す必要があり、時間がかかるのが難点でした。

三脚をしまうときも片手でロックできます。片付けも楽ちんです。

カメラの着脱が簡単

この三脚には、アルカスイス互換のプレートが1つ同梱されています。このプレートをカメラに取り付けます。

三脚に設置するときは、雲台の溝にはめ込み、レバーでロックします。

付属のプレートをカメラに取り付け、雲台にはめ込んだところ。左にある赤いリングの付いたパーツは、ピークデザインのアンカー(後述)

ワンタッチで操作が完了するので、カメラの取り外しにモタつくことがありません(公式動画参照)。

プレートの取り付け方法

プレートをカメラに付けるときは、付属の六角レンチを使います。

ピークデザイントラベル三脚に、プレートを取り付けているところ。プレートにはアンカーリンクを通す穴があいている。
プレートを取り付けているところ。プレートにはアンカーリンクを通す穴があいている。

このレンチは付属のアダプターで三脚に取り付けておくことができます(紛失した場合は、単体で購入も可能→ピークデザイン ツール キット)。

アダプターを使ってレンチを三脚に取り付け。撮影現場でプレートを締め直したり、雲台を下に取り付けたりするときに、すぐに使うことができる。

ちなみに、カメラに取り付けるプレートは単体でも販売しています。カメラを複数使う方は、追加で買っておくと良いでしょう。

ピークデザイン スタンダードプレート PL-S-3

角度の調整に手間がかからない

この三脚は自由雲台です。ダイヤルリングででロックします。

角度を変えるときは、ダイヤルを緩めます(公式動画参照)

直角方向まで角度が変わるので、一瞬でカメラを縦向きにできます。

角度の調整がしやすく、動きのある被写体を撮るときや、微妙な角度調整が必要な撮影に威力を発揮します。

雲台には水準器が付いていますので、水平を出すのも簡単です。

私がこれまで使っていたのは、SLIKの3Way雲台です。強く固定できるのが利点ですが、ハンドルがかさばるのが難点。撮影前にハンドルを取り付けるの時間が取られますし、斜めの角度調整がしにくいというデメリットもありました。

ピークデザイントラベル三脚のロックダイヤルは、丸形の雲台本体と一体化したデザインです。撮影時に邪魔にならず、片手操作でロックができます。

ファインダーを覗いて撮影するときでも、三脚の操作に気を取られないのが良いですね。

持ち運びのストレスが減り、気軽に三脚を持って出れるようになる

握りやすい・持ち出しやすい

この三脚は丸い筒の形状です。折りたたんだときの最大径は8.3cm。ペットボトルよりちょっと太いぐらいで、握りやすくなっています。

ピークデザイントラベル三脚を片手で持った状態。イメージとしては、ペットボトルや水筒と同じサイズ感。

知り合い(女性)に持ってもらいました。「他の三脚より持ちやすい」と好評でした。

また、同社製のバックパックのサイドポケットに入るように設計されているのも特徴です。

私が愛用しているカメラバッグは、ピークデザインのエブリデイバックパック(20L)です。

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このエブリデイバックパックのサイドポケットに、ピークデザインのトラベル三脚を収納できます。

エブリディバックパック(20L)のサイドポケットに装着。さすがにバッグの中には入らないが、サイドポケットならすっぽり収まる。

このバックパックには固定用の紐がついています。しっかり固定しておけば、背負ったときに落下の心配はありません。

落下防止のため、ピークデザイントラベル三脚をエブリディバックパックの紐でしっかりと締め付ける。とはいえ、金属部をむき出しで外を歩くのはいろいろと不安。

また、この三脚にはソフトケースが入ってます。ファスナーは止水になっていますので、普段持ち歩くときは、ケースに入れておくと良いでしょう。むき出しで運ぶと思わぬ事故にも繋がりますし。

付属のソフトケースに入れてエブリディバックパック(20L)のサイドポケットに装着。デザインの統一感があり、安全性も上がる。

ケースにも本体にもストラップを付けることができる

ピークデザインユーザーにはおなじみのアンカーリンクス

アンカーと呼ばれる丸いパーツをカメラ本体に取り付けることで、同社製のストラップを簡単に取り外しできるようになります。

三脚本体に、このアンカーを通せる穴があるので、ストラップを三脚に付けて持ち運びできます。もちろん、撮影時には、簡単に取り外せます。

ピークデザインのストラップ「スライドライト アッシュ」を三脚本体に装着。

そして、ソフトケースにもアンカーを通せる箇所があるので、ソフトケースに入れた状態でも、肩にかけて持ち運ぶことができます。

ソフトケースにアンカー(赤いリングのパーツ)を付けたところ。このアンカーにストラップ側のアンカーハウジングをはめて取り付ける。
ピークデザインのストラップ「スライドライト アッシュ」を三脚のソフトケースに装着。

ちなみに、他社製のストラップでも、同梱のアンカーハウジングを取り付ければ、アンカーリンクスに対応します。

個人的には、このストラップ装着機能が購入の決め手になりました。

使ってみて気付いたデメリット

ピークデザイン三脚の気になるところ・デメリット
  • カーボンとはいえ、そこそこ重い
  • ソフトカバーのファスナーが閉めにくい
  • 動画のパン・チルト撮影には向かない

カーボンとはいえ、そこそこ重い

今回、私が購入したのは、カーボン製です。

アルミ製に比べカーボン製は軽いのが特徴ですが、それでもそこそこの重量感はあります(カーボン1.27kg、アルミ1.56kg)。

とはいえ、重量と安定性は比例するので、それなりのレンズを付けるとき、この重さは有利です。

ソフトケースのファスナーが閉めにくい

しっかり奥まで差し込まないとファスナーが閉まりません。

三脚のサイズギリギリに作ってあるようです。

レビューでも酷評されているソフトケースのサイズ設計。コツをつかまないと、ファスナーが閉まらない。

何度か出し入れをしていると、しまい方のコツがつかめますが、慣れるまでは収納に一苦労しました。

動画のパン・チルト撮影には向かない

この三脚に限らず、自由雲台は自分の好きな角度に設定しやすいので、写真撮影時に威力を発揮します。

その一方で、動画撮影で視点を一定の角度で動かすパンやチルトには不向きです。

この三脚は、別売りのアダプターを使って自分の好きな雲台に変えることができます。

ピークデザイン ユニバーサル ヘッド アダプター

本格的な動画撮影をする人は、専用のビデオ雲台を取り付けると良いでしょう。

Manfrotto 2WAY雲台 プロフルードビデオ雲台

ピークデザイン三脚が向いている人

  1. フルサイズのミラーレスカメラを使っている人
  2. 自宅で頻繁に撮影をする人
  3. スマホカメラを併用しているVlog系YouTuber
  4. ピークデザインの製品を愛用している人

フルサイズのミラーレスカメラを使っている人

EOS RPを付けたときのバランスがちょうど良いです。その他のフルサイズミラーレスもほぼ同じサイズ・重さですので、使いやすいと思います。

ここ数年でフルサイズミラーレス機ユーザーが増えてきました。この三脚は、そういった人たちをターゲットにしているのかもしれません。

もちろん、一眼レフカメラやAPS-Cミラーレスをお持ちの方でも充分活用できると思います。

自宅で頻繁に撮影をする人

最近、自室でストックフォトサービス用の画像素材を撮影しています。

ストックフォトは、商用利用を想定されているため、画質向上のため三脚の使用は必須です。

ところが、今までは、撮影のアイディアがひらめいてから、撮影に取り掛かるまで、三脚の準備に時間がかかり、煩わしく感じていました。

ピークデザイントラベル三脚を導入したことで、思いついたときにすぐ撮影できるようになりました。今まで使ってきた中で、一番準備時間が短い三脚です。

ストックフォトだけでなく、ブログ用の画像撮影や、YouTubeの配信など、ご自分の部屋で頻繁に撮影する方におすすめです。

スマホカメラを併用しているVlog系YouTuber

フックを外すとスマートフォンのスタンドが入っています。

エレベーターポールの先に、フックがある(フックにバッグなどを吊り下げ、安定させることができる)。このフックを取り外すと…
コの字形のパーツが出てくる。雲台に取り付けるスマートフォンスタンド。

スマートフォン本体に引っかけ、ワンタッチで雲台に固定できます。

スマートフォンスタンドを装着した状態。もちろん、この状態でも雲台の角度を変えることができる。

スマートフォンで動画撮影をしながら、カメラで写真撮影、といった用途にも使えます。

ピークデザインの製品を愛用している人

前述の通り、エブリディバックパックのサイドポケットに入れやすいく、同社製のストラップもそのまま使えます。

他のピークデザイン製品との相性を考えて作られています。

また、デザインにも統一感があり、ピークデザインのカメラアクセサリを使っている方が満足できる三脚です。

一生モノの三脚

ピークデザインの製品はミニマルなデザインと多彩な機能を持っており、世界中にファンの多いメーカーです。

私も、アンカーリンク、エブリディバックパック、ストラップ類(スライド・リーシュ・カフ)、フィールドポーチなど、同社製品を愛用しています。

また、ピークデザインは、製品の生涯保証を提供しています。このことも人気の要因かもしれません。

Peak Design製品の一部が機能しなくなったり欠陥が生じたりした場合は、同じまたはより良い状態で、完全に機能するアイテムを修理または交換します。

Warranty | Peak Design Official Site

今回紹介したトラベル三脚は、決して安価とは言えないものですが、一生モノとして使えると考えると、コスパは悪くないと感じます。

この記事で紹介した通り、取り回しが良く機動力に優れています。特に、私のようなフルサイズミラーレスユーザーにとって、撮影をより快適にしてくれる三脚です。

ピークデザイン トラベル三脚 まとめ
  • 広げてカメラを設置するまでの操作が簡単で、撮影に集中する時間が増える
  • 持ち運びのストレスが減り、気軽に持ち出せる
  • ガジェット系ブロガー・ガジェット系YouTuber・ストックフォトクリエイターなど、自宅撮影の多い方にもおすすめ

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この記事を書いた人

じゅんご@ガジェットブロガー
デジタルガジェット好きブロガー。

2020年からこのブログを運用。暮らしや仕事に役立つガジェット情報を発信しています。

Webクリエイター・カメラマンとしても活動(愛機はEOS RP)。
Mac歴10年以上。iPad好き。読書はKindle派。

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メディア掲載
月刊誌『GoodsPress』(徳間書店)2022年6月号「こだわりの秘密基地と作業捗る小さな書斎」

略歴
1975年生まれ。
島根県松江市を拠点に、WEBクリエイター・カメラマンとして活動。
公式サイト:Jungo Web

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